パラ教育支援員への行動スキルトレーニングを効率的に実践する方法について
本記事では、自閉スペクトラム症(ASD)に関連する2つの最新研究を 紹介しています。1つ目は、ASDのある生徒を支援するパラ教育支援員の訓練方法について、従来の行動スキルトレーニング(BST)と、より短時間で実施可能な簡易フィードバック型トレーニング(BPF)を比較し、BPFが時間効率の良い有効な代替手段であることを示した実践的研究です。2つ目は、ASDのリスク遺伝子「ADNP」が、脳内の免疫細胞であるミクログリアの機能、特にシナプスの刈り込みに与える影響をCRISPRi技術で解析し、ミクログリアの過剰活性化が神経ネットワークに影響を及ぼす可能性を示唆した基礎研究です。いずれもASD支援の質を高める上で重要な示唆を含んでいます。