ブラジルにおけるABA介入の有効性についてのシステマティックレビュー
このブログ記事では、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)などの神経発達症に関連する最新の研究を紹介しています。ASDにおける感情表現や社会的所属感、自転車トレーニングの効果、体育教育での身体リテラシー、ABA介入の有効性、ケト ジェニックダイエットの可能性など多岐にわたるテーマが取り上げられています。また、ADHDと自閉症特性の関係、ゲームを活用した感情調整の改善、運動介入が作業記憶に与える影響、学習障害支援の課題についての知見も報告されており、各研究が神経多様性の理解や支援方法の向上に向けた具体的な示唆を提供しています。
学術研究関連アップデート
Affect Expression During Social and Non-Social Contexts in Autistic Young Adults
この研究は、自閉スペクトラム症(ASD)の若年成人(平均年齢21.5歳)の感情表現の違いを調査したものです。ASDグループ(18名)と非自閉症比較グループ(17名)が参加し、社会的ストレス課題を通じてポジティブ/ネガティブな感情表現やその強度を観察しました。
主な結果
- ASDグループの感情表現:
- ASDグループは非自閉症グループと比較して、感情表現が全体的に控えめでした。
- 特にポジティブな感情表現が少なく、ニュートラルな表情の割合が高い傾向が見られました。
- ネガティブな感情の違いは比較的小さかったです。
- 社会的関与への反応:
- 両グループとも、社会的関与の場面でポジティブな感情表現が増加。
- ASDグループも社会的関与に対してポジティブに反応するものの、その表現は控えめでした。
結論
ASDの若年成人は、社会的関与の場面でもポジティブな感情を控えめに表現する傾向があることが示されました。この結果は、ASDの人々が必ずしも社会的交流を嫌悪しているわけではなく、むしろ反応が控えめである可能性を示唆しています。この知見は、ASDの感情表現の特徴を理解し、適切な社会的サポートを設計する上で重要です。
Bike-Riding Training may Improve Communication Skills and Stereotyped Behavior in Adolescents With Autism
この研究では、自閉スペクトラム症(ASD)の思春期の男子(平均年齢13.3歳)を対象に、自転車練習がコミュニケーション能力と反復行動(ステレオタイプ行動)に与える影響を調査しました。50名の参加者を訓練の頻度と強度が異なる実験群(各10名)とコントロール群に分け、12週間のトレーニ ングを実施しました。
方法と評価
- トレーニング内容:
- 高頻度または低頻度(週1回または週3回)で、自転車技術を習得するための運動を実施。
- 強度は低いものと高いものに分けられた。
- 評価方法:
- トレーニングの前後と1か月後に、GARS-2テスト(反復行動とコミュニケーション能力を測定)を用いて評価。
主な結果
- トレーニング後の効果:
- トレーニング後、反復行動が有意に減少(p=0.001)。
- コミュニケーション能力が有意に向上(p=0.002)。
- フォローアップ結果:
- トレーニング1か月後も、これらの改善が持続(反復行動: p=0.003、コミュニケーション能力: p=0.048)。
- 頻度や強度の影響:
- トレーニング頻度や強度にかかわらず、自転車練習自体が効果的であることが示された。
結論
自転車練習は、ASDの思春期の子どもたちにおいて、反復行動を減少させ、コミュニケーション能力を向上させる