本ブログ記事では、社会関連アップデートにて昨年10月福岡で発生した事件について、学術関連アップデートにて、応用行動分析(ABA)業界のプライベートエクイティ所有の影響、脳損傷患者の看護師向けABC法の実施評価、自閉症と知的障害学生へのニューロフィードバックトレーニングの効果、自閉症や知的障害者のパーキンソン病リスク増加、発達性協調運動障害の子供への聴覚リズムの効果、カタールの音声言語療法のデジタル化による改善、中枢神経系刺激薬が成人ADHD患者の物質使用障害リスクを低減、中国のてんかんを伴う子供のADHD併発率と治療、境界知能機能の子 供の音韻認識スキル、知的発達障害を持つ若者の意思決定支援、自閉症診断格差の現状、特別支援学校における機能評価と治療プロセスの長期効果、てんかんを持たない自閉症児の脳波異常と生活の質、ADHD患者の身体的健康問題、デジタル介入によるADHD子供の注意力改善、黒人アメリカ人の人種関連ストレスとADHD症状、親の育て方が子供の読解力に与える影響、自閉症スペクトラム障害の診断支援に関する新手法についての研究を紹介します。
社会関連アップデート
9歳息子を“殺人未遂” 母親が起訴内容認める 検察「発達障害の息子を残すとかわいそうと思い」 福岡|ヨテミラ!
去年10月、福岡県志免町で9歳の息子の首を携帯電話の充電コードで絞めて殺害しようとした罪で起訴された無職の女(当時39)の初公判が開かれ、女は起訴内容を認めました。事件後、女は「生活が苦しく育児に疲れた」「今後も生きていこうという気力がなくなった」と供述しており、検察はシングルマザーで自殺を考えたが発達障害のある息子を残すのはかわいそうだと思い殺害を決意したと指摘しました。弁護側は、女が当時不眠症や精神疾患があったこと、息子も母親との生活再開を希望していることを理由に情状酌量を求めました。
学術研究関連アップデート
A Primer on Private Equity Ownership in ABA
応用行動分析(ABA)サービス業界は現在、少なくとも40億ドルの価値があると推定されています。このため、利益を追求する営利組織がABA業界に増加しており、特に注目されるのがプライベートエクイティ(PE)所有のABA企業です。PE所有がABAや他の人間サービス産業で一般的になるにつれ、その所有に対する懸念も各分野で高まっています。この論文では、特にABAサービスにおけるPEの関与に焦点を当て、PEの定義とその基本要素、それらの潜在的な利点とリスクについて議論しています。また、PEの潜在的な影響や今後の研究の機会についても検討しています。