本ブログ記事では、最新の発達障害関連の研究について紹介します。2012年のNAEYCとFRCの共同声明を受け、2013年から2022年にかけて米国での幼児に対する技術やメディアの使用に関する研究出版傾向を調査し、124本の論文を分析した研究、自閉症スペクトラム(AS)またはダウン症(DS)の個人がAACディスプレイに対する視覚的注視パターンとシンボルのモーター選択の速度との関係を調査し、視覚処理の効率がモーター選択に影響することを確認した研究、アルゼンチンにおける自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供と青年の機能評価を行い、ICFに基づくツール「ICF-ASD」の第2版を開発し、34カテゴリを含む標準化された評価ツールを提供した研究、英国で成人のADHD治療に推奨される認知行動療法(CBT)の経験と認識を調査し、CBTがADHDに対して適応される必要があることを示した研究を紹介します。
学術研究関連アップデート
Technology/Media Use in Early Childhood Education: Publication Trends in the U.S. from 2013 to 2022
この研究は、2012年に発表された全米幼児教育協会(NAEYC)とフレッド・ロジャース・センター(FRC)の共同声明に基づき、2013年から2022年にかけての幼児(乳児、幼児、就学前児)に対する技術やメディアの使用に関する米国の研究出版傾向を調査しました。教育分野の専門的かつ学術的な査読付きジャーナルをカバーする3つのデータベースから、予め定めた除外基準に基づいて慎重に選定された124本の論文を分析し、出版年、記事の種類、参加者、方法論、研究環境、研究目的などの事前定義されたカテゴリーで分類しました。